華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2002年07月17日(水)

浪速の聖母の安息日。 〜アホ〜

<前号より続く>


部屋の隅には、半ば錆び付いたゴムの自販機。
そして轟音を立てる空調が効き過ぎて、肌寒いほどだ。

チエミはベッドの隅に座り、硬い表情で考え込んでる様子だ。

やはり初対面の男とホテルに来る事に何か抵抗があるのだろうか。
それとも大樹を施設に預け、自分だけ男と遊ぶ事に
どこか引け目を感じているのだろうか。


「どうしたの?俺とここに来る事に抵抗ある?」
チエミは何も答えない。

「息子の事が気に掛かる?」
チエミは何も答えない。

俺は風呂に湯を張る間、ずっとチエミに語りかけていた。
チエミはほとんど何も答えなかった。


「お湯が入ったから、一緒に入ろうか?」
 「・・・・・・いや、一人で入って、ダメ・・・・」

ようやくまともな返事をしたのは、こんな会話だった。

「だって、俺一緒に入りたいんだけど・・・洗い合いっこしよっか?」
 「・・・・・・アカンて、旦那とも一緒に入ったことないんやもん」

「俺、独りで入るのぉ?」
 「・・・恥ずかし過ぎるもん、アカンよぉ」


ふて腐れた俺は、独りで服を脱ぎ、風呂に漬かる。

「なあ、こんな機会ないよ、一緒に入ろうよ!」
俺はさらに風呂から呼びかけた。



数分後。
風呂のガラス戸が音を立てて開き、
メガネ以外全てを脱ぎ去ったチエミが入ってきた。
覚悟を決めた女というものは、大胆だ。

小柄で細身の印象を受けたチエミは、
裸になると一層貧相な肉体だった。

存在すらよく分らない程の乳房。
触れると取れてしまいそうな乳首。
肉のない、丸くない尻。
全身を覆う産毛。
濃いヘア。

女として魅力に欠け、自信も無い肉体を晒すことに
抵抗があったのかもしれない。


俺は風呂から上がり、洗い場でチエミに湯を掛ける。
ボディシャンプーでスポンジを泡立て、
まず背中から腰に掛けて流していく。

チエミのメガネを外し、脇へ置く。
そして今度は素手で、胸板の方へ泡を盛る。
感覚はすでに愛撫だ。

チエミはくすぐったいのか、時折腰をくねらせる。
声が漏れそうなのを必死で我慢している。


俺は背後から乳首をつまみ、転がしてみた。

チエミは壁に手をつき、身悶えている。
貧相な肉体からは見た目分らないが、とても敏感だ。

すでに勃つ俺自身が、チエミの尻の割れ目に当たっている。
俺はそのまま押し付けてみた。


「分る?」
 「アホ、でも嬉しい・・・・」

後ろに手を回し、掌で俺自身を掴むチエミは、
何時の間にかもう女の顔だった。


泡をシャワーで流し、そのまま二人で風呂に入る。
俺が先に入り、チエミを抱きかかえるように湯に漬かる。

俺自身が再びチエミの尻に当たっている。

俺は前の方からチエミ自身に指を伸ばした。

ビクッと激しく反応した。
指先には、偽りない女の滑り。


「身体を洗ってる時から、濡れてたな・・・・」
 「・・・・・・だって、手つきもいやらしかったやん・・・・」

「嫌だったか?」
 「アホ・・・・分かるやろ?」

とぼけた会話が風呂場に響く。



風呂を上がった俺たちは、ベッドに戻るとどちらからとも無く
いちゃつきだす。
チエミも緊張がほぐれつつあったようだ。

俺とチエミ、ふと目が合う。
つぶらな瞳が、俺の身体の向こうまで見通すように真っ直ぐ見据える。

俺はそのままチエミの唇を奪った。
不器用ながらも、必死に舌を絡めてくるチエミ。
意外にも濃いニコチンの香りと味がする。

チエミの胸をまさぐる。
本当に脂肪の無い乳房を、掌いっぱいで肉をかき集めるように揉む。

チエミが熱い吐息を漏らす。
その吐息は数を重ねるごとに深くなり、次第に声も漏らすようになる。

俺は唇で乳首に吸い付き、甘噛みし、舌で転がす。
チエミは激しく反応した。
手で、すでに俺自身を擦っていた。


「電話の時より、ずっとHだよな」
 「アホ、そんなこと言わんとって・・・・恥ずかしいから・・・」

俺はチエミのヘアの奥へ指先を滑らせ、潜らせた。
腿を広げさせ、俺はチエミ自身に指を這わせる。
チエミは恥ずかしさと、それ以上の快楽とで
今にも泣き出そうそうな顔をする。

俺の人差し指と中指で、チエミ自身を割る。
熱い粘性の愛液が尻の割れ目へと垂れていく。

「濡れてるの、分かる?」
 「・・・なんで聞くん?」

「もっと、もっと、チエミを喜ばせてみたいから」

俺は中指の先をチエミの奥へ差し入れる。

 「はう、あああうっ・・・・」

そこで敢えて抜いてみた。
 

 「意地悪・・・・」

「なぁ、この前の約束だよ。持っておいで、オモチャ」
 「堪忍して、今日は・・・持ってきてない」

「約束じゃんか、持ってくるって・・・・・」
 「恥ずかし過ぎる・・・・堪忍してぇ」

「俺、やめて帰ろうかな」
 「いやぁ、いやあぁ!」

ちょっと怒った風の言い方をしてみた。
チエミは俺にしがみ付いてくる。可愛い女だ。

 「お願い、お願い・・・入れて、もう入れて!」

「何を?どこに?」
 「・・・・・・堪忍して、恥ずかしいやんか・・・・」

「約束破られたんだもん、これくらい言ってよ」
 「堪忍して、堪忍して・・・・・・」

しかし俺は許さなかった。
チエミは俺の要求する全ての淫語を吐き出させた。
先ほどよりも反応が激しい。

自分の口から恥ずかし過ぎる言葉を言わされた。
興奮の極地だ。


「大きく足を開いて」

目の前で、チエミは腿を開き、徐に自身を開陳する。
恥ずかしさで火が出るほど真っ赤になった顔。
逆に男を求める欲望で、別人格かと思うほど卑猥に開くチエミ自身。

俺たちの間には、下手な玩具などいらない。


<以下次号>







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